ウェルニッケ脳症

うぇるにっけのうしょう
Wernicke's encephalopathy

ウェルニッケ脳症は、ビタミンB1(チアミン)欠乏によって引き起こされる神経障害であり、特にアルコール依存症患者に多く見られる。主な症状は、眼球運動障害、歩行失調、意識障害の三徴候である。治療が遅れると、コルサコフ症候群などの記憶障害を残すことがある。治療には、ビタミンB1の迅速な補充が必要であり、早期対応が予後に重要な影響を与える。